海外FXレバレッジの基礎知識と注意点

海外FXレバレッジ

投資家やトレーダーが、FXトレードのブローカーとして国内FX業者ではなく、あえて海外FX業者を利用する最大の動機は、やはりレバレッジの高さではないでしょうか。

レバレッジとは日本語で“てこ”という意味で、レバレッジ取引とは投資家がFX口座に預け入れた取引証拠金の何倍もの資金で取引できるシステム。

この取引システムを最大限に生かしてトレードできるのが海外FX投資で、少額の自己資金でも大きな利益(ハイリターン)を狙うことができるわけです。

例えば、10万円を取引証拠金としてFX口座に預け入れた場合、100倍のレバレッジを効かせれば1000万円分の取引が、500倍のレバレッジを効かせれば5000万円分の取引が可能になります。

もちろん、取引金額が多くなればその分リスクも高くなるので注意は必要ですが、スキャルビングなど短期戦略派のFXトレーダーにとってこのハイレバレッジ取引は見逃せない大きなメリットです。

海外FX最大の魅力ともいえるハイレバレッジトレードですが、実はレバレッジの倍率は高ければいいというものではなく、むしろリスクが伴ってしまう場合もあります。

また、海外FX業者を利用するということは国内FX業者に比べてどうしても信頼性という面では劣ってしまい、不確かな業者の口座開設を行なわないためにはレバレッジの倍率だけに目を向けず様々な情報を確認する事が重要です。

海外FX業者の中には2,000倍、1,000倍といったレバレッジを扱う業者も存在しますが、この記事では

・「レバレッジの倍率だけで海外FX業者を選択することの危険性」

・「海外FXのレバレッジの取り扱い注意点」

・「実際に存在する海外FX業者のレバレッジ情報」

などを徹底解説していきます。

■FXでレバレッジ取引きが可能な理由

(1)FXの取引通貨量は大きい

株式など他の金融商品と比べて、FX取引には様々なメリットがありますが、そのうちの1つとして、取引通貨量が多く、取引の流動性が高いという点が挙げられます。

出来高の少ない個別株式などでは、何らかの理由ですぐに売買したいと思っても、値が飛んだり、取引が成立しなかったりする事態も発生しますが、流動性の高いFXではそのような不安も少なくて済みます。

(2)少ない証拠金で取引できる仕組み

このようなFXの流動性の高さを支えている要因としては、「取引参加者が多い」という点以外にも、「少ない証拠金で多額のトレードを行うことができる」という点が挙げられます。

本来であれば、100万単位の米ドルを購入したい場合、1ドル100円として1億円の資金が必要となります。

しかし、FX取引(FXトレード)ではその数パーセント程度の証拠金を、証券会社やFX取引業者(FXブローカー)に預託することによって、購入することができます。

もちろん、株式や日経225先物などでも、このような証拠金取引(あるいは信用取引)が行われています。

ただし、FXではより少ない証拠金で多くの取引ができるようになっています。

少ない資金で多くの取引ができることを「レバレッジ」と呼んでいますが、FXの方がよりレバレッジが高いということができます。

海外FXでレバレッジによる必要証拠金の計算方法

■海外FX最大の魅力は、ハイレバレッジ取引き

国内FX業者と比較して海外FX口座でのFXトレードの魅力的な取引方法としてまず一番に上がるのは「ハイレバレッジ」でしょう。

例えば10万円証拠金を預けいれてレバレッジが400倍だとしたならば4000万円の取引ができることになります。

このようなトレード方法において、もちろん取引額が多ければ多いほどリスクは大きくなるのですが、その分大きなチャンスにもなります。

(1)レバレッジの倍率

具体的な数値で考えてみましょう。

たとえば、100万ドルを1ドル100円で購入したい場合、本来であれば1億円必要となりますが、仮にレバレッジが5倍であれば2,000万円(=1億円÷5倍)の証拠金を預けることによって購入することができます。

1ドル110円まで円安が進行すれば換算額は1億1,000万円となります。

その時点で買いポジションを手仕舞い(決済)した場合、1,000円の利益となります。

レバレッジがない場合、1億円の資金で1,000万円の利益を得たことになるので利益率は10%(=1,000万円÷1億円)ですが、レバレッジが5倍の場合、2,000万円の資金で1,000万円の利益を得たことになるので利益率は50%(=1,000万円÷2,000万円)となります。

(2)レバレッジが大きいほど損益も増大

上記の例で、仮にレバレッジが10倍の場合、1,000万円(=1億円÷10倍)の証拠金で100万ドルのポジションを持つことができます。

そして、その1,000万円の資金で1,000万円の利益を得たことになるので利益率は100%(=1,000万円÷1,000万円)となります。

言い換えると、資金が2倍になったということを意味します。

それほど高い利益率が得られるということですが、これは利益が出た場合だけでなく、損失が出たときにもあてはまります。

つまり、レバレッジが高いということは、それだけ損益の変動も大きくなり、ハイリスク・ハイリターンの投資になることを意味します。

■国内FXと海外FXとのレバレッジの違い

(1)国内FX業者がレバレッジ最大25倍の理由

株式投資ならば信用取引を行なえば自己資金の3倍まで取引を行なう事ができますが、FXならば国内FX会社を利用したとしても最大25倍の取引を行なう事が可能となっています。

国内のFX業者(日本国内のブローカー)は日本国内向けにFXサービスを行う際にはライセンス(金融ライセンス)のもと金融商品取引法および金融庁の規制に従う必要があります。

FX業界の詳細なルールを定めた内閣府令では、金融商品取引業者や登録金融機関は個人顧客から4%以上の証拠金を預託させなければならない旨が規定されています。

つまり、この規定があるため、国内のFX取引業者(金融商品取引業者)や証券会社など(登録金融機関)のレバレッジは最大でも25倍(100%÷4%)ということになります。

(※海外FX業者の金融商品取扱業に関して→

(2)海外FX業者は制限なし

一方で、国内法の規制を受けない海外FX業者(FXブローカー)は、規制国での法律に抵触しない範囲で必要証拠金を設定できるため、1000倍のレバレッジで取引できる業者もあります。

国内FXの最大25倍というレバレッジも十分高い倍率ですが、海外FXならばその数十倍のハイレバレッジでFXトレードを行なう事が出来るのです。

比較すると、いかに海外FXの取り扱うレバレッジの倍率が高いかが分かります。

(3)レバレッジ1000倍が使える海外FX業者とは?

特にレバレッジが高い海外FX業者としては、GEM FOREX(最高1,000倍)、High Trade FX(最高1,000倍)、InstaForex(1,000倍)などがあります。

■海外FXでハイレバレッジ取引をする上での注意点

(1)危険な高いレバレッジでの資金管理

FXの基本的でありながら最も大切ことの一つであるのが資金管理です。

もし無限にトレード口座に資金があるのなら、管理などしなくても大丈夫なのですが、FXは全てご自身の資本金に元づいて行われます。

ハイレバレッジは上で述べた通り海外FXの魅力であるのですが、それも十分な資本金があって初めて機能します。

レバレッジが高いということは、ハイリスク・ハイリターンであることは確かです。

しかし、必ずしもそれが危険であるという意味ではありません。

逆に、レバレッジが高い場合でもリスク管理ができていれば危険という訳ではありません。

危険なトレードかどうかは投資手法にもよります。

レバレッジがない場合であっても、リスクヘッジのないトレードでは投資金額をすべて失う危険性はあります。

危険性は、証拠金以上の相場下落などがあった場合の取引条件などにも左右されます。

資本金が少ないということは取引口座に証拠金の追加入金しなければならないマージンコール、さらにはFX業者があらかじめ設定した必要証拠金維持率を下回るとなされる強制ロスカットの被害を被りやすくなることも意味します。

常に資金のチェックを怠らないようにするという心がけから、許容損失額からロット数を計算するなどの少しテクニカルなことまでしっかりと抑えておきましょう。

(2)海外FXでは証拠金以上の損失が発生しない大きなメリット

一般に、証拠金取引や信用取引では、取引開始時(建玉開始時)および一定期間ごとに最低証拠金を預託していることが必要となります。

含み損失が生じると、計算上、証拠金から控除されるため、一定の期限内に追加証拠金(追証)を預託しないと、強制的にロスカットさせられてしまいます。

また、急激な相場変動で注文が殺到して値がつかないような場合、自動ロスカットでも注文が約定せずに証拠金だけではカバーできない損失が発生することもあります。

このような場合、不足額を支払う必要が生じます。

つまり、当初の投資額(証拠金)をはるかに超える額の損失が生じる可能性もあるということです。

これに対して、海外FXでは、証拠金を超える損失額については追加請求しないという条件(ゼロカット)の業者も多くあります。

また、ロスカットの基準でも、証拠金の維持率100%を下回ったら即ロスカットとするものもあれば、証拠金の維持率20%を下回ったらロスカットとするものもあります。

(※海外FXのゼロカットシステムについて→

(3)扱うレバレッジが大きすぎるところは信頼性が不安

レバレッジの上限規制がない海外FX業者には、1,000倍や2,000倍といったレバレッジをかけることができるFXブローカーも存在します。

レバレッジのかけることができる倍率が大きいと一見非常に魅力的に感じるように感じますが、実は一概にもそうは言えません。

海外FX業者のメリットは国内FXでは不可能なハイレバレッジ取引を可能にする点ですが、その反面詐欺業者などが存在するデメリットがあるのも事実です。

基本的に、日本の金融庁に登録していない海外FX業者は日本のルールに従う必要がないのでハイレバレッジ取引を可能としていますが、詐欺業者などを利用してしまい、万が一トラブルがあった場合金融庁に相談することは不可能です。

また、「入金はできても出金ができない」「突然取引ができなくなった」などのトラブルは実際に起こっており、主に海外に本拠地を置いている海外FX業者のトラブルは多くのケースで解決に至りません。

そのようなトラブルに見舞われないためには、レバレッジの高さだけに釣られない事が重要です。

勿論、大きなレバレッジを取り扱っている全ての海外FX業者が詐欺業者であるとは言いません。

大事なのは選択する業者の信頼性です。

信頼性を見極めるためには、海外FX業者のクチコミや取引環境、海外の金融ライセンスの取得数などを確認するといいでしょう。

特に、世界的に信頼性のある『キプロス証券取引所(CySEC)』や『ニュージーランド金融市場庁(FMA)』といったライセンスを取得している業者はおすすめです。

信頼性できる海外FX業者とは?

リスクを見極めるためには、取引できる最大レバレッジの高さだけでなく、海外ライセンスの数や信託保全、直近のトラブルの有無、世界的信頼などの情報を知る事が重要です。

海外FXで利益を上げていくためには、まずはリスクの無い業者を選ぶところから始めましょう。

この項目では、実際に存在する高倍率のレバレッジを扱う海外FX業者の情報をご紹介していきます。

FBS

FBS

FBSは元々取り扱う最大レバレッジが2,000倍でしたが、2016年3月21日には最大レバレッジを更に引き上げ、今では3,000倍までレバレッジをかけて取引を行なう事が可能となっています。

2,000倍でもかなり高い倍率ですが、更に最大レバレッジを引き上げた海外FX業者です。

FBSがサービスを開始したのは2009年ですので今現在約8年の運営実績を誇ります。

また、日本の金融ライセンスは所持していませんが、ベリーズ国際金融サービス委員会(IFSC)に認可を受け、ロシアの非営利自己規制団体(CRFIN)も取得しています。
サービスを展開している国は120カ国以上となっており、FBSを利用しているトレーダーは実に200万人以上です。

運用実績も問題なく「出金ができない」などの報告も聞いたことはないので悪質な詐欺業者などの可能性は0%に近いといえます。

何よりも、FBSは最低1ドルからの取引を行なう事が可能となっていますので、トラブル等が心配な方は少額のトレードから行ってみるのもオススメです。

XM

XMは196カ国以上でサービスを展開している海外FX業者であり、最大888倍のレバレッジをかけてトレードを行なう事が可能となっています。

サービスを開始したのは2009年と早くはありませんが、キプロス証券取引委員会に認可を受けており、2万5千ユーロ(約250万円)まで信託保全を受けることができる点はトレーダーからすると嬉しい点でしょう。

また、日本での知名度や信頼性、人気も非常に高く、最低取引量も10通貨からと海外FX初心者にも安心して利用できるシステムとなっています。

TitanFX

TitanFXは、最大500倍のレバレッジをかけてトレードを行うことができる海外FX業者です。

ニュージーランド証券投資委員会NZFSP(登録番号FSP388647)に許認可を受けています。

また、ECN口座に力を入れていることでもTitanFXは有名です。

他にも、TitanFXは情報の透明性を高めるため、スプレッドは最小スプレッドだけでなく、平均スプレッドも公開しています。

Axiory

Axioryは、2013年にサービスを開始したベリーズ国際金融サービス委員会に許認可を受けている海外FX業者であり、最大で500倍のレバレッジをかけて取引を行なう事が可能です。

また、顧客資産は全額信託保全となっており、海外FX業者では珍しい業者となっています。

■海外FXレバレッジ比較ランキング

業者 特徴 レバレッジ
FBS STP口座(スタンダード口座)の取引手数料は無料(ゼロスプレッド口座の手数料は10ドル/1ロット)。米ドル/円(ドル円)で0.2pips~とスプレッド(平均スプレッド)も狭い。ベリーズ国際金融サービス委員会(IFSC)登録。信託保全など順守。約定スピードも早い。 最大3,000倍
AXIORY STP口座(スタンダード口座)の取引手数料は無料(ECN口座の手数料は3.5ドル/1ロット)。FX取引業者の中でも特にスプレッドが狭いことで定評あり。ベリーズ国際金融サービス委員会(IFSC)登録。信託保全など順守。 最大500倍
TitanFX STP口座(スタンダード口座)の取引手数料は無料(ECN口座の手数料は3.5ドル/1ロット)。米ドル/円で0.1pips~とスプレッドも狭い。ニュージーランド証券投資委員会(NZFSP)登録。信託保全など順守。 最大500倍

 

海外FX業者レバレッジ取引の比較ランキング

■FX初心者の適正なレバレッジ設定は?

レバレッジの適正水準というのは一概には決まりません。

上述のように、高いレバレッジが必ずしも危険という訳ではないからです。

むしろ、各国の金融監督当局(日本では金融庁、英国ではFCAなど)へのライセンス登録、分別管理や信託保全の状況などの信頼性を勘案して業者を選ぶことも大切です。

また、レバレッジだけでなく、最低証拠金維持率と合わせた最大許容損失額で比較することも考えられます。

最大許容損失額は、どの程度の含み損を抱えてもロスカットにならないかをpips換算で検討します。

たとえば、投資資金10万円で米ドル/円(ドル円)の通貨ペアを1万通貨売買する場合を考えてみましょう。

為替レートが1ドル100円で、証拠金維持率100%、レバレッジが200倍とすると、最大許容損失額は下記のように計算されます。

【最大許容損失額の計算】

証拠金=100円×1万通貨÷200倍=5,000円

最大許容損失額=10万円-5,000円×100%=95,000円

最大許容損失(pips換算)=95,000円÷1,000=95.0pips

■まとめ

レバレッジの高さは海外FXに取り組む際の魅力ではありますが、それ以外の条件も合わせて検討することが重要です。

どの程度の投資資金があって、損失をどの程度まで許容できるのか、スキャルピング、デイトレード、スウィングトレードなど投資手法によってスプレッドや手数料がどの程度まで大きくても大丈夫なのかなどを基準にFX業者の選定に役立てると良いでしょう。

ハイレバレッジを活用して、稼ぎたい方はぜひこちら記事もご覧ください。

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